自転車天国

先日、大学の授業終了後に、自転車に乗って、帰ろうとしたその時。自転車のハンドルに何やら小さな紙が貼り付けられている。日本でよくある駐輪禁止の紙?と怪訝になりながら、よく見ると「自転車修理デー!ブレーキなど壊れていませんか?学生会館の裏の自転車コーナーで待ってます。」というような内容が書かれている。

そう、以前にも紹介したのだが、私の通っている大学は、学生やスタッフに自転車通学を強く勧めており、構内に自転車修理コーナーがあったり、自転車そのものや、付属品のロックやヘルメット、ひいては自転車グッズ用のロッカーまで提供しているのである。もちろん全て無料。

早速、学生会館の裏の修理コーナーに向かい、首から下全部タトゥーだらけの自転車修理のお兄さん(マーティン)に、緩んでいたブレーキを治してもらう。「フル点検もしてあげられるから、今度は授業が始まる前に自転車を預けにおいで」と優しいアドバイスまでして頂く。マーティン、ありがとう。

神戸時代、往復約10キロの自転車通勤を毎日こなしていた私。しかし、御影〜六甲アイランド間の道中はは、今から思うと、全く面白みのない、かなり狭い側道を走る危険な自転車ルートだった。さらに、アイランド大橋付近にある、化学工場やゴミ処理工場から出る淀んだ空気の中、口だけで息をしながら、六アイまで自転車をかっ飛ばしていた。そう、自転車に乗ることが楽しいと思う環境ではなかったのである。

時は流れて、ここバイクシティのポートランドでは、自転車通学が私の癒しの時間。朝の太陽がまぶしい中、澄んだ空気の中、自転車を走らせる。木々に覆われたバイクルートは、まさに緑のトンネル。築100年以上の可愛らしい家が立ち並び、そしてその側道に咲く色とりどりの花。ああ、人生って素晴らしい。

広々とした、きちんと整備された自転車ルートを、バイカーたちは、手信号を駆使し、きちんと交通ルールを守りながら、びゅんびゅんスピードを出して自転車をこいでいく。私は、のんびり、ゆっくり、楽しみながら進んでいく。

先日、夫が新しいヘルメットを買ってくれた。お値段約100ドル(1万円ほど)。アマゾンで高レビュー商品というだけあって、事故にあっても、頭だけはしっかり守ってくれるというハイクオリティのヘルメットらしい。「そんな高価なヘルメット、私には必要ないわ」と夫に言ったら、「君の脳は100ドル以下なのか?」と真面目に聞かれた。「そうね、そう言われれば、まあ100ドル以上はするわね。」と苦笑いで答えておいた。

工事現場用?ヘルメット。ここポートランドでは自転車グッズは蛍光色が人気。
車にひかれないように、できるだけ目立つ色をバイカーたちは身につける。
bike helmet

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