母の日

子供の頃から、ずっとお母さんになりたかった。結婚願望ではなく、母親願望。子供は3人は必ず欲しいと思っていた。

大人になるにつれて、誰でも母親になれるわけではないと悟った。願望だけが先走りしている自分と、厳しい現実のギャップを感じながら過ごした20代。子供願望のない、かなり年上の夫をパートナーに選んだ時から、母親になることはないのだと、涙ながらに自分に言い聞かせた。

結婚し、奇跡的に夫が子供を欲しがるようになったとき、自分の不妊が発覚。こんなにも、母親になりたい自分が母親になれず、母親になりたいわけではない人がポコポコ妊娠している現実を、疎ましく思っていた。体外受精を開始したが、失敗続き。数年後に肉体的にも精神的にも金銭的にも、全てが限界に達し、母親になることをやっと諦めた。子供がいなくても、夫と二人で仲良く生きていこうと、心に決めた瞬間、ふっと気持ちが楽になった。

その後、体外受精をストップし、普段通りの生活に戻り、仕事を再開した時、なんと娘の妊娠が発覚。人間の生殖機能のミステリーを経験した瞬間だった。母親になるためには、実は願望(執着?)を手放すことが必要だったのかもしれない。

何度も諦めかけた母親になる夢。それを叶えてくれた夫と娘。そして、自分をこの世に産んでくれた母。母の日には、「母にしてくれてありがとう」の感謝を伝えたい。なぜなら私は、母親になるということは、それはそれは奇跡的なことだという事実を誰よりも知っているのだから。

朝起きたら、娘が朝食を用意してくれた。あまーいあまーいデザートビュッフェ。
mothers day

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